中国語の表現の特徴≪大学生のための初級中文≫

中国語

はじめに

 大学生の単位取得の過程で切っても切り離せない存在、障壁となる外語授業。中国語を選択したのはいいけれど、日本語の感覚と中国語が全然違って戸惑う人も多いですよね。私もその一人でした。今回は私が四苦八苦して中国語を学び、感じたこと、知りえたことを紹介しようと思い、投稿することにしました。今回は中国語のものの見方や表現の特徴をご紹介できればなと思います。私は中国語には特徴的なアウトラインが3つあると考えてます。この3つのポイントを抑えれば難解な中国語の文法を理解する糸口になると思います。では、順に説明していきましょう。

あくまで私自身の中国語に対する捉え方なので学問的に正しいとは限りません。考え方の一つだと思って読んでください。

「モノ」と「場所」をしっかり区別する

 中国語はモノと場所を区別します。何を言っているんだと思われるかもしれませんが、事実です。より正確に言えば、中国語は日本語よりもモノと場所の線引きをしっかり引く、ということです。具体例を挙げて説明してみましょう。

 ・湖に散歩に行く

 これを中国語に訳すと

 ・去湖边散步。

となります。ここで注意したいのが、中国語では「湖」と「湖辺」で明確に区別がされている、ということです。仮に中国語の「湖辺」から「辺」を取って「去湖散步」としてしまうと、中国語話者に対して、湖の上を散歩するのか?もしくは「湖」という地名の場所まで赴いて散歩するのか?と混乱させてしまう恐れがあります。今回重要なのは、動作がされる場所がその「モノ」のどの「地点」でなされるのかをしっかり表現することです。もちろん、「モノ」がそのまま「場所」にかわれる語はたくさんあるので全部に当てはめる必要はありません。今回は「モノ」の代表に湖を用いましたが他に「海」、「卓」、「地」等があります。また、「地点」には「辺」のほかに「里」、「上・下」、「中」などが挙げられます。この特徴は新しい単語に触れる度に理解が進むので、概要を知っておくだけでも学習に役立つと思います。

「既知」と「未知」を曖昧に区別する

 これは前のものよりかはわかりやすいかと思います。なぜなら英語の学習を通して学んでいるはずですから!みなさんは英語の冠詞についてはご存知だとは思いますが、これらの存在は英語にとってなくてはならない要素になっています。中国語においても同様で、物事を語るにあたってなくてはならない存在です。ただ、その表現方法が少し特殊なために多くの人を悩ませているのもまた事実…。のので、今回はわかりやすいように英語を交えて具体例を挙げ、説明したいと思います。

・パソコン机の上にある⇒Thecomputer is on the desk⇒电脑在桌子上

・パソコン机の上にある⇒A computer is on the desk⇒有个电脑在桌子上

 中国語を学んでるのに英語かよ…と思う人もいるかもしれませんがどうぞお付き合いを。上の例を見てパッと理解できた人はおそらく語学的センスが相当高い方かなと思われます。私自身、この構造を理解するまでかなりの時間がかかりました。まず、上の例です。日本語文ではパソコンと机をつなぐ文字として「は」が入ってますね。日本話者のみなさんはなんとなくニュアンスでこの文におけるパソコンは何らかの特性をもつ、すなわち多かれ少なかれ「既知」なパソコンなんだなあというのが理解できるかと思います。パソコンの前に見えない「あの」がついている感覚ですね。次に英語文ですが、こちらには「あの」に近い意味を持つ「the」が見える形でくっついていますね。これも大丈夫かと思います。さて、ここで中国語文ですが、実は中国語文にも日本語同様に見えない何かが「电脑」の前にくっついているのです。ここには「あの」に近い意味である「那个」が見えない形でついていると考えてもらって構いません。ただし、日本語の「あの」と同様で、省略してもよいところが英語とは異なります。いまいちピンとこない人も最後に簡潔にまとめるので焦らずに。一旦下のほうの具体例の説明に移ります。

下の例では日本語文の「は」に代わって「が」が入りました。この一語で文章中のパソコンが正体不明で何の特性も知られていない「未知」なパソコンに変わったことについては問題ないかと思います。英語も同様に変化し、「既知」の意味を持つ「the」から「未知」の「a」になりました。英語の場合非常にわかり易く文中のパソコンが変質していますね。問題は中国語文です。先ほど説明した書かれなくても存在はしていた「那个」から一転、「有个」という単語が表に現れてきました。日本語に訳すなら「とある」という意味が近いですね。ここで大切なのが、この「有个」、省略することはできません。理由は簡単で、省略ができる「那个」とごちゃごちゃになってしまうからです。以上をまとめると、中国語において

「既知」は冠詞的存在を省略することができるが、「未知」は省略することができない。

と捉えていただいて構いません。しかし、今回における「既知」「未知」はあくまで英語の「the」「a」にのっとた説明となるので、より特定された場面ではこの特徴は当てはまらないことがあります。あくまで日本語との対比の一つとして認識してください。なんとも曖昧ですが文法の理解としてはそんな感じでいいのかなと思います。そもそも日本語が一番曖昧 

余談ですが、上の文、英語の場合はthere is 構文、中国語の場合はパソコンと机の位置を入れ替えるとまた変わってくるのですが、この話はまた次の機会に。

「具体」>「抽象」

  日本人は自分の意見を遠回し(抽象的)に伝えるのに対し、中国人ははっきり単刀直入(具体的)に伝えるという考え方が世間にはありますが、これは使用する言語的な問題もあるのかなと考えます。言ってしまえば日本語は抽象的な表現が多いのに対し、中国語にはそういった表現が少ない印象にあります。ではいくつか例を見てみましょう。

1.・カラオケをする卡拉OK   ・サッカーをする足球   ・ゲームをする游戏
  ・宿題をする作业/作业

 日本語では「名詞」+「する」で簡単な文が作れる場合が多いですが、中国語はこうはいきません。必ず名詞にふさわしい動詞をつけなければいけない決まりがあります。これが日本語話者にとって中国語を学ぶさいに大きなネックとなります。たくさんの動詞とふさわしい場面を連結させて覚えるのは並大抵の勉強量では足りないですよね(汗)
 これは「する」だけに限らず、他の動詞にも当てはまります。次は「運ぶ」についてみてみましょう。

2・荷物を運ぶ⇒行李(はこぶ)
 ・水筒を運ぶ⇒水壶(提げる)
 ・病人を運ぶ⇒病人(担ぐ)
 ・物干しを運ぶ⇒晾衣竿(引きずる)

最初の「する」と同様に中国語において「運ぶ」のような万能的な単語はないといっていいでしょう。(搬はまだ比較的広い意味で使われることがありますが)また、上にあげた例のほかにも日本語の「運ぶ」に対応した動詞はたくさんあります。。。
さて、以上の例を見てわかることですが、日本語には訳には中国語の具体的動詞に対応した表現が当然、存在します。この点、日本語は中国語よりも柔軟が利くと言えますね。
 では、上の二つの例からわかることをまとめると、

・中国語は行為の対象によって動詞の表現をより具体的なものに変容する傾向にある。
・日本語のような万能動詞がほとんどないため、対応する動詞を覚えなければならない。

 動作の様子がより詳しくわかる分にはとても優れているのですが、言語を覚えていくとなるとなかなかにネックになりそうな特徴ですね(笑)

まとめ

 いかがでしたでしょうか。中国語を大学から初めて学ぶ人にとって少しでも助けになることが書けたなら嬉しいです。今後も継続して中国語に関する情報を発信していきたいと思いますので、どうぞお付き合いくださいませ。

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